放射能を浴びた[X年後]

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【レポート:地方の時代映像祭フォーラム@東京】

カテゴリー:トピックス, レポート

2013年6月15日(土)
地方の時代映像祭フォーラム @関西大学東京センター

 

【「地方発ドキュメンタリー」を語る会 

「闇に消えたヒバクの深層を問う!~もうひとつの第五福竜丸事件」】 

http://www.regionalism.jp/guide/event.html

  

33年にわたり、地域発のドキュメンタリー映像を中心とした映像祭を開催し続けている

「地方の時代映像祭」フォーラムにて、関係者を招いての上映と語る会が開催されました!
受付には様々な大学でメディア論などを専攻する学生さんの列もできました!

 
地方の時代映像祭プロデューサーで放送批評懇談会理事でもある市村元さんの挨拶でスタート!

会場の座席は、メディア関係者、学生さん、平和問題に関心のある方、

映画を観たくてHPで探して来た方、、、などで埋め尽くされました!

 

映画上映中に駆けつけた山下先生と打ち合わせ 

 

 

 

 

 

 

 

上映後に休憩をはさみ、放送批評懇談会理事長で上智大学教授の音好宏さんによる進行で語る会スタート!

今回は映画公開後【初】の関係者3ショット。

 

山下さんの活動のことから、番組制作・放映、映画展開等々について、それぞれの立場からお話ししました!

*第一部のお話(約1時間)
・そもそもの取材開始のきっかけ
・山下先生の28年にわたる活動の軌跡と、メディアに取り上げられることでの反応など
・約9年にわたる継続取材・ローカル放映について
・3.11を受けての全国放送の反響
・ローカル局での番組映画化への道のり
・自主上映開始からその後の調査活動などへの幅広い展開・展望について

 

大西康司(南海放送:「X年後」プロデューサー)
『9年間という長きにわたり…と言われるが、このテーマは調べれば調べるほど次の課題・宿題が出てきて、それを年に一度のペースだったが、目の前のことを一つひとつ取り組んできた積み重ねの結果としてある。映画化については、われわれローカル局で番組を作るうえで、系列である「NNNドキュメントでの全国放送」が最終的な目標としてあるが、この番組については奥行きとか、背景とか、スケール感といった面でも特に反響が大きくて、2度の全国放送が決まったときに映画化の話が持ち上がり、具体化にあたってはNNNドキュメントのみなさんにも相談にのっていただいた。費用面でもローカル局にとってはかなりのものであるが「地道な自主上映の展開も含め、最終的に長い目でみて意義のあるものになる」という会社の理解もあり、みなさんに見守っていただきながらつながった映画化への道のりだった』

 

伊東英朗(南海放送:「X年後」監督)
『「なんでTV局が映画を?」とよく聞かれるが、僕の一貫した映画化への目的は「自主上映で調査を呼びかける」ということ。これまで9年間やってきて関心を持たれなかった問題が、不幸にして2011年の3.11後に注目を集めた。ビキニ事件は来年で60年だが、何も解明されていない。この事件を解明することで、福島、日本の今後につながるのではないかと。全国にこれだけの人たちがいるからこの事件を解決していかないといけないんじゃないかという大きな流れを作りたい。いま、展開のなかで少しずつ仲間もでき、前進する可能性を実感している。それを思うと制作時の苦労は、もはや苦労とは思わなくなっている。今日はメディア関係の方や学生さんも多く参加されているのでぜひ、関心を持って取り組んでもらいたい。そして最後に一つ加えたいのが「何も知らずに亡くなっていった人たちの無念をはらしたい」ということ。これからもずっと続けていきたい』

 

山下正寿さん(「X年後」登場者)
『もともと社会教育主事になりたいという思いを持ちながら高校の社会科教員をしていたので、ずっと「地域」ということが頭にあり、地域・足元から社会を見つめることで「生きた社会科」を学べると活動していた。地元で教員仲間と高校の枠を越えた幡多高校生ゼミナールを立ち上げ、そのフィールドワークからこの事件にぶつかって、それから28年になる。実は私も伊東さんと同じで何度も「やめよう」と思ったことがあったが、彼らの成長をみるのがすごく楽しくて…楽しいから続く、ということですね。高校生は自分たちの取り組みに対しての反響が社会的にもらえるってことは励みになり成長につながる。発表をしたり、マスメディアで取り上げられることはそういった意味でも支えになった。

ビキニ被災者の救済、放射線の影響についてなど…この問題を追及することは福島の今後にもつながると信じている』

 

音好宏さん(進行:放送批評懇談会理事長・上智大学教授)
『産業論的にいうと映画はすごく大変だし、多分、社内ではそれぞれご苦労をされながら、さまざまな地方局が映画を作ってらっしゃる。映画を作ることによって、エリアを越えられる、場合によっては国境を越えられるけれども、相当大きな内的苦労がつきまとい、そこを仲間の協力・応援を得て…例えばNNNドキュメントがパートナーとなって応援をしてくださるような中で成り立っているのではないかなと。ここはまだまだ県域という壁をどう乗り越えていくのか、というのは今、なかなか難しいことがたくさんあると思いますが、それは小さなものだけれどネットワークを作ることが大事というところですね』

 

 

 

 

*語る会後の質疑応答では次々と手が上がり、約1時間にわたり参加者と交流しました!

 
【主な質問内容】
・ローカル放送から全国放送、映画化から自主上映展開の反応について
・作品作りの姿勢やあり方について
・歴史の矮小化、メディアの役割について
・自主上映展開の姿勢について
・当事者の方々の変化について
・各人の取り組みにおいてのそれぞれのゴール(目標)について
・「X年後」を受けてのメディア論関係者の役割について
・当時の問題から現代につながることとは

上映開始の14:00~語る会終了18:00までの長時間にわたる会でしたが、
参加者は頷きながら真剣にお話を聞いていただきました!

~ご参加いただいたみなさま、主催いただいた関係者のみなさま、ありがとうございました~

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