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【レポート:高知県室戸上映会】

カテゴリー:トピックス, レポート

 

2013年8月18日(日)高知県室戸上映会

「X年後」の舞台にもなった高知県室戸市にて自主上映会が開催されました!

  

上映会は、かつて元漁労長なども務めた室戸市在住の山田勝利さん(75)のよびかけによって取り組まれました。

 

「私も海に命を預けた男だ。俺たち漁師がこれまでどれだけ大変ななかで生きてきたか、あまり知られていない。
同じ漁師仲間同士の心意気で上映したいと思った」
そして、
「室戸は漁業をつくりあげたまち。上映するには、遺族はもちろん地元の人たちに十分理解してもらったうえで
行わなければならない」と、遺族や関係者、関係団体など各所を一軒一軒訪ね歩き、元乗組員の妻らはじめ、
地元の多くの方々の協力を得て、1日3回の上映会が実現しました!

 

元漁師さんやその家族らはじめ、市役所職員、老人会、観光協会、超党派の議員さん、地元の名士…などなど、
幅広い方々の力を集結して実現。後援には室戸市も。

  

 

■1回目:ニューサンパレスむろと(ジョン万ホール)
山の上にある、元国民宿舎のニューサンパレス室戸で定期的に行われている【室戸健康大学】にて上映。
朝早くからバスに乗って、室戸市民はじめ、高知市などからも続々と参加者が集まりました!

 

上映前、実行委員長の山田さんから、映画のあらましと、山下先生や伊東監督からのメッセージの代読。

 

上映後、多くの方々から「私の親戚も乗っていたのよ」など、声が寄せられました!
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■2、3回目:室戸市保健福祉センターやすらぎ きらきらホール

きらきらホール上映は、地元の方が多く参加しました!
 

1回目同様、2、3回目も上映前に伊東監督からのメッセージを読み上げると、
会場のいたるところから、すすり泣きが聞こえてきました。

 

*監督から「室戸のみなさんへのメッセージ」→こちら(クリック)

上映中は、見知った顔や土地、懐かしい風景などに、たびたびざわめきが起こるなど、
地元ならではのリアクションがありました。映画の登場人物や関係者、そして、
新たな当時の漁師さんなども参加し、地元のみなさんとお話をしながら鑑賞する場面も。

 

帰りには、「知らなかったけど、気になっていた」「うちのお父さんも乗っていた」
「事実を知り、あ然とした」など、多くの声が寄せられました!

計3回の参加人数は、350人以上。

参加した室戸市民のなかには、初めて事実を知る人が大多数で、とても貴重な上映会となりました。

■上映会を終えて、山田勝利さんより

「上映後、名乗りをあげる人が後を絶たない。
当日参加できなかった当事者や関係者にも、口伝えで伝わっている様子。
上映には市役所なども一緒に取り組んだので、これからも調査解明に向けて
一緒に動いていける可能性が出てきた。…室戸のとりくみは、これからです」

 

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