放射能を浴びた[X年後]

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日別アーカイブ: 2015年12月11日

【ラジオ出演:INTER FM “The Dave Fromm Show”】

カテゴリー: トピックス, メディア掲載, レポート

【ラジオ出演:INTER FM “The Dave Fromm Show”  2015年12月11日】

Dave Frommさん厳選のRock Tuneと共に笑いと毒を発信する、INTER FMの陰謀ROCKバラエティ番組”The Dave Fromm Show“(毎週月曜-金曜18時~20時)。メインDJのDaveさんに、文筆家でもあるDJジョー横溝さんが加わって送る「Joe’s Selection」コーナーに、伊東監督が生出演しました!

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当日の午前中に『X年後1』『X年後2』を続けて一気に観たというDaveさんが、開口一番「恥ずかしながら、アメリカ人である僕がビキニ事件のことを初めて知ったのは、今から10年ぐらい前。学校でも習わなかった」と切り出し、事件の概要や、実験時すでにアメリカが本土まで汚染が及ぶことを想定して各地にモニタリングポストを設置したという事実に、本当に驚いた…と率直な感想を述べられました。

続けてジョーさん(伊東監督も思わず唸るほど、丁寧に作品を観てくださっていました!)も、「漁師さんたちが何も知らずに汚染された海水を使っていたなんて、ものすごくショッキングだった」と語り、Daveさん、伊東監督とともに、事件の問題点を考えていきました。

また、監督がずっと続けているアメリカ政府が持っている文書探しについて、英語が苦手で苦戦していることを伝えたところ、DaveさんとJoeさんは「ぜひ、英語ができるリスナーや、アメリカ国籍を持つ人たちに協力を呼びかけよう!」と策を練ってくださいました。(こちらについては、次回の放送で詳しく述べて下さる予定です!)

放送後に、みなさんから「ぜひ番組としても、継続して協力していきたい」と力強い言葉をかけていただき、大感激の伊東監督でした。

Daveさん、Joeさん、どうもありがとうございました!
http://www.interfm.co.jp/dave/blog/2015/12/11/18/42/

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左からAliさん、Daveさん、伊東監督、Joe横溝さん

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【ラジオ出演:INTER FM “Flash Point”(DJ:石川實)】

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【ラジオ出演:INTER FM “Flash Point”(DJ:石川實) 全2回 2015年12月4日、12月11日】

世界に散らばる様々なニュースやトピックスについて、DJ石川實さんがリスナーと一緒に考え、新たなムーブメントを作り出していくINTER FMの番組「Flash Point」(毎週金曜23時~24時)。そのゲストコーナーに、12/4と12/11の二週にわたって伊東監督が出演しました!

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一週目となる12/4の放送にて、太平洋核実験による被害の大きさについての伊東監督の説明を聞いて、終始驚きを隠せない様子の石川さん。アメリカとイギリスによって120回もの実験がおこなわれたにもかかわらず、なぜかその後、事実が歴史に埋もれてしまっていること、また当時、(第五福竜丸事件の後)なぜ放射能検査が短期間で打ち切られたのか、ということについてなど、話題は尽きませんでした。

また、『X年後2』について石川さんは、「前作によって投げられた石が波紋を作り、その波紋同士が広がった作品だと感じた」と、絶妙な言葉で表現してくださいました。

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続いて二週目となる12/11の放送では、当時の室戸で厳しい緘口令(かんこうれい)が敷かれていたこと、その背景には、「(事件が表沙汰になって魚が売れなくなることで)家族を路頭に迷わせたくない」という漁師さんたちの苦しい思いがあったことを語る伊東監督に、石川さんは「漁師さんの側からすると、自分が苦しむか、家族を路頭に迷わせるか、という選択しかなかったのですね・・・」と漁師さんたちの心情に思いを馳せていらっしゃいました。

伊東監督は「何も語らず、魚を水揚げした漁師さんたちを”なぜ、言ってくれなかったの!?”と責めるべきではない。なぜなら彼らは被害者なんです。加害者はあくまで、核実験を行った人たちです。」と訴えるなど、あっという間の20分間でした。

石川さん、そして放送を聞いてくださった皆様、どうもありがとうございました!

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【レポート:東京公開・千秋楽の舞台挨拶】

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【レポート:東京公開・千秋楽の舞台挨拶 2015年12月11日】

ポレポレ東中野での千秋楽を迎えた12月11日(金)、予定にはありませんでしたが、急きょ愛媛から駆けつけた伊東監督と、映画の主人公である川口美砂さんが、劇場で最後の舞台挨拶をおこないました!

◆『X年後』上映後の舞台挨拶
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『X年後』の上映後、「ついさきほど、劇場に到着しました…!」と慌ただしく登場した伊東監督。
『X年後』の中で登場人物が語る「国が相手だからしょうがない」というセリフについて、とても矛盾を感じる、と切り出しました。
「国というのは、彼ら(登場人物たち)の国ということ。だから本来であれば、国民のためのものであり、国民の方を向いているはず」にもかかわらず、「命よりも経済が優先されてしまった」。「国レベルの”大きな経済”と、マグロ漁師たちが家族を養うための”小さな経済”の二つが食い違っているところに大きな問題がある」と語り、被害者同士で傷つけあうのではなく、加害者の責任と謝罪を求めることが何よりも大事だ、と語りました。

◆『X年後2』上映後の舞台挨拶

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▲川口美砂さん
“11/21から始まった上映を、たくさんの方が観にきてくださいました。私が一番望むことは、この映画で描かれたように、室戸に限らず全国のマグロの漁師さんたちが、戦後間もなく先の大戦、あれだけひどい広島・長崎があったその海に、恐らく多くの青年、青年の親も戦死して、親兄弟のために一生懸命沖に出て命がけで漁をした…その漁師たちが、なんのことも知らされないままに事件に巻き込まれた…辛かったろうと思います。知らされなかったことは、完全に無いものとされていて、私自身も偶然映画と出会うまで、被害は「第五福竜丸だけ」だと思っていました。
『X年後1』によって、私は「知ることの大事」を学ばせていただいた、そして自ら考え・自ら動く…その力を与えていただきました。
映画を観ていただいたみなさまも、闇に葬られたたくさんの漁師たちの憂い・悲しみを、語り伝えていっていただけたら嬉しいです。”

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▲伊東監督
“いま改めて考えると、もっとも印象にあるのは前作「X年後」登場人物の「国が相手だからしょうがない」という言葉。
――「国」とはなんなのか。「国」=私たちがつくっている「国」を相手にしている矛盾。いくら考えても考えても…いったい「国」はどこを向いているのか。「私たちの暮らしを守る経済」と「国の考える経済」の違い…?いびつな経済原理のもとに、しわ寄せがどこにでているのか…。加害と被害を明確にし、責任と謝罪をきちんと求めていく必要がある。
「昔の話」ではなく、過去におこった事件だからこそ、きちんと科学的な解明をして、風化も含むメカニズムを明らかにしていくことが重要だと思う。
今回『X年後2』では、川口さんという主人公との出会いによって生まれたけれど、これからの上映展開を通して、高知だけでなく、全国各地に聞き取りをする人が増えていき、事件解明に一歩でも二歩でも近づくことを願っています。”

おかげさまで、三週間にわたる東京・ポレポレ東中野の上映が無事に終了いたしました。ご来場いただいたみなさま、ご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

いよいよこれから、地方劇場展開が順次スタートします。
http://x311.info/blog/theater/

引き続き、地道に着実に津々浦々に届けてまいります!
事件のこと、映画のこと、ともに広めていただけたら幸いです。

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