【レポート:11/28(土)・29(日)の劇場トーク 2015年11月29日】
東京公開の2度目の週末となった11/28(土)、先週に引き続き伊東監督が愛媛から駆けつけ、各回上映後にトークをしました!「せっかくなので回ごとにテーマを変えてみよう!」と、考えながらお話しさせていただきました。
一回目は、出会い。
十数年前、この事件に出会ったそもそものきっかけから、初めて元漁師さんを訪問した時の緊張や印象などを、聞き取った証言や当時の取材テープの書き起こしを読み上げながらお話ししました。
二回目は、憤り。
映画のなかで川口さんが元漁師さんとの対話を通して父に出会うシーンが大好きだという監督。そんなシーンを見るたびに、事件の被害データや裏付け調査を遺族自身がおこなわねばならない現実に、常々感じている憤りをお話ししました。
三回目は、漁師さんたち。
映画に登場の元漁労長・山田勝利さんはじめ、死と隣り合わせの過酷な仕事にもかかわらず、家族には心配かけまいと決して弱みをみせなかったという当時の漁師さんたちに聞いたお話から、乗組員の船の乗り換えによる追跡の難しさなどをお話ししました。
そして、各回お話の最後には必ず、「当時を知ることで、いまとこれからを考えることにつながるはず。とにかく事件のことを知ってほしい。」とお話ししました。
各回トーク後のサイン会には長い列ができ、監督にたくさんの感想や質問が寄せられ、一人ひとりとお話しさせていただきました!
また、11/29(日)も上映後に伊東監督がお話しをさせていただきました!
映画で使用の、核実験がおこなわれていた最中でマグロ漁をしている貴重な映像(亀井文夫監督「荒海に生きる」)を紹介しながら、当時、核実験のことは伝わっていたのか、など当時の状況をふまえたうえで、昨年、外務省と厚労省が開示した当時の記録文書に触れ、被害の実態を明らかにしていく必要性を訴えました。
また、アメリカ側の文書についても、まだまだ見つかっていない文書がたくさんあり、解明が急がれるとお話ししました。
そして、報道の初心者としてこの世界に入ったばかりだった伊東監督が、当時の取材で杖で殴りかかられそうになったり、拒否され続けていたなかで支えられ、印象的だった映画「X年後」で重要な位置を占める、船首の妻・船長の妻・乗組員の妻、である三人の女性のことや、映画『第五福竜丸』も製作した映画監督・新藤兼人さんに取材をし、エールを贈っていただいた思い出などもお話ししました!
いよいよ伊東監督のトークは、来週の12/5(土)、12/6(日)が最終です!
(上映は12/11(金)まで!)この貴重な機会をお見逃しなく!
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
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